本を出すだけでは、テレビには出れない

よく、書籍を出された方が
「テレビにも出たいんですよね」
とおっしゃるのですが

書籍を出しただけでは
テレビには出れません。

・・・というのも
商業出版だけで
現在は1日300冊以上出ています。

そんな中で
「書籍を出しました」というだけでは
テレビ局の方に何か言っても
「ふーん」という感じになるだけです。

たとえば、その書籍が話題になるとか
かなりの部数が売れるなど
「支持されている」ということが見えないと
いくら良著でも
テレビでは紹介してもらえません。

じゃあ「話題になる」とか
「かなり売れる」ためにはどうすればいいかというと

それはもちろん
リアル店舗(書店)や、ネット店舗(Amazonや楽天など)で
沢山の方に購入される必要があるわけです。

ただ例えば都内の書店でいうと
無名の人の書籍は
目立つ場所に置かれることの方が少ないです。
だから、手に取ってもらえるチャンスさえもないことが多いです。

たまに私は、PRを担当している書籍が
発売日にどこに置かれているか偵察に行きますが、
新人の方の場合
平積みになっているどころか
店頭に出されておらず奥から出てくることもありました。。。

なぜなら毎日300冊も新刊が入ってくるので
書店員の方も
全ての書籍を読めるわけではない。

・・・ということは
「内容を読む前に、店頭(のどこ)に置くかを判断されてしまう」
ということがありえるということです。

では平積みされる書籍はどういう書籍かというと、

1、信頼できる(関係性が深い)出版社の営業担当者が勧める書籍
2、話題性がある書籍(口コミや広告などで)
3、著者の知名度が高い書籍(有名人や人気作家の書籍)
4、時流に合った書籍(今流行りのライフスタイルなど)
5、タイトルや表紙にインパクトがある書籍

という感じになると思います。
そして、それにもちろん、書店員さんが読んで推薦したいと思われた物も加わります。

1~3は簡単にイメージが湧くと思いますが、
4は例えば、「フランス人は10着しか~」のように
「シンプルライフ」が提唱されている時代の時流に乗っている書籍です。
(これは海外でも話題になっていたということで、2の話題性も備えていましたが)

また5は、例えば「うんこドリル」が一番わかりやすいと思いますが(^^)
タイトルや外装が目を引くものです。

タイトルについては、流行りもあって、
例えば少し前だと
「〇〇が9割」とか
「なぜ~は××なのか」
などが流行っていました。

またタイトルは
書き方で工夫することもあります。

例えばダイヤモンド社では、
タイトルが目につきやすいようにと
「嫌われる勇気」を、わざと


われる
勇気

と変なところで切ってタイトルにしたそうです。

そういう風に
かなりの工夫を重ねたタイトルであったり
新人の方の場合は
口コミとか話題性とか、または出版社からの推薦がないと
なかなか難しいという訳です。

・・・そして実は
店頭に並んだ書籍は
数日間である程度の売上があがっていないと
その後もなかなか売れないという状況があります。

何しろ300冊程度の書籍が毎日出る訳ですから
売れないものは下げて
新しい書籍をどんどん店頭に出さざるを得ない
という書店の事情もあるからだと思います。

※昔は1週間程度だと言われていましたが
今は2~3日で判断されてしまうようです。

じゃあどうやったら
数日である程度の結果が出て
平積みにまでしてもらえるように出来るのか。

それには
①事前の準備(書籍を出す前の準備)と
②事後の準備(書籍を出す時の準備)
があります。

要はPR戦略を考えて
両方の準備をしておかないといけないのです。

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